外科的歯内療法・歯根端切除術・apicoectomy

外科的歯内療法(歯根端切除術・apicoectomy)とは?

 歯根端切除術とは、歯根の先端に問題がある場合などに、膿の袋などの病巣をその病巣を含む歯根の先端ごと切って取り除く治療法です。歯根端切除術を行うことにより、抜歯を行うリスクが軽減できると考えられます。

歯根端切除術の適応は?

次のようなケースで歯根端切除術が行われます。

1.歯根の先端に膿の袋などの病巣が大きくて根の治療で治らないまたは治る見込みがない場合
2.歯根が曲がっていたり、根の中の管が細すぎて根の治療がきちんと行えない場合
3.歯に土台が入っているケースで根の治療が必要だが土台を外すことで根が割れてしまったりする恐れがある場合
4.根の治療が必要だが、過去の根の治療で器具の破折片が残っていたり、根の中に詰めている薬剤が根の外に飛び出していて除去できない場合
5.歯が強い衝撃を受けて根の先端部分が折れてしまった場合

歯根端切除術の実際
顕微鏡と専用の器具を使用した歯根端切除術(マイクロサージェリー)

 精密な歯根端切除術を行うために今日では、CTによる3次元的な診査とマイクロスコープを用いたマイクロサ―ジェリーを行います。

 マイクロスコープと直径3~4mmのマイクロミラーを用いるため、削る量は必要最小限で済みます。また、歯肉の切開方法・位置を、跡が残りにくい方法とし、さらに縫う際の針・糸も小さく・細いものを用いるため、従来の方法よりも格段に跡が残りにくくなっています。

MTAセメント(Mineral Trioxide Aggregate)

 歯根端切除術で用いるセメントのうち、自費診療ではMTAを用います。MTAは1990年代にロマリンダ大学のTrabinejadらにより開発された歯科用セメントで、人体に対する為害性が他のセメントと比べ格段に少なく、骨を作ることができるという報告もあります。

 保険治療では用いることはできませんが、優れた材料であるため当院では自費治療の際は積極的に使用しています。