歯内療法(根の治療)

 板東歯科医院南昭和オフィスでは、根管洗浄の神といわれるブリティッシュコロンビア大学のDr. Markus Haapasaloや、XP Endo Shaper と Finisherを開発され、ノースカロライナ大学、ペンシルバニア大学で教鞭を執られているDr. Gilberto Debelianに歯内療法について直接ご指導いただきました。

歯の根の治療とは?

虫歯が大きくなり歯の神経まで進行したり、歯の根の先に膿がたまった場合、歯の神経を取ったり、歯の根の中の消毒をしなければなりません。

 しかし、歯の根の中は非常に見えにくく治療も盲目的になりやすいのでとても難しいのです。しかもきちんと治っていなければ、また再発してしまいます。

 このように難しい根の中の消毒をし、歯を抜かずに保存する治療のことを「歯内療法」といいます。

歯内療法の方法
ラバーダム防湿の必要性

 歯内療法の成功には、無菌的な処置が大事です。しかしお口の中には無数の細菌が存在するため、治療中の感染防止策が不十分であれば、十分な治療効果が期待できません。そのため治療中の歯の中に唾液や細菌が入らないように歯の周りにゴムのシートを張って防御する必要があります。これをラバーダム防湿と言います。

 ラバーダム防湿の有効性は、多くの論文で報告されています。

ラバーダム防湿のメリットとデメリット

メリット
■唾液からの汚染防止根管治療時に唾液が歯の内部に入り汚染されることを防止する
■器具の誤飲防止治療で使用する小さな器具を誤って飲み込むことを防ぐ
■薬剤や器具から保護薬液や削った歯の破片から口腔内、気管を守る

デメリット
■ラバーダムは口全体を覆うので鼻呼吸ができないときなどに息苦しさを感じることがある
■ばねを使って歯にゴムをかけるので、締め付けられたり痛みを感じたりすることもある。
■ゴムアレルギー、ラテックスアレルギーの場合は使用できない

治療に関する注意

 歯内療法は、万能な治療ではありません。本来であれば抜歯しなくてはならないほど状態が悪い場合などは、完全には治らないこともあります。 しかし抜歯など外科的治療は最終手段と考えて、当院ではできるだけ歯を保存するように努めています。そのため治療回数が少し長くなることもございますので、ご了承ください。

 最新テクニックや使用材料などの問題から、保険治療ではカバーすることのできない難症例に関しては、「米国式精密根管治療」という優れた方法で対応させていただきます。