虫歯が大きくなり歯の神経まで進行したり、歯の根の先に膿がたまった場合、歯の神経を取ったり、歯の根の中の消毒をしなければなりません。
しかし、歯の根の中は非常に見えにくく治療も盲目的になりやすいのでとても難しいのです。しかもきちんと治っていなければ、また再発してしまいます。
このように難しい根の中の消毒をし、歯を抜かずに保存する治療のことを「歯内療法」といいます。
歯内療法を難しくする要因には次のようなことが考えられます。
■歯の形が複雑。
歯の形は千差万別です。簡単に根と言っても人によって形も違えば数も違うことがあります。
■盲目的になる。
歯の根はほぼ全てのケースで途中で曲がっています。そのため先のほうは盲目的になりやすく、難しくなります。
■保険制度が貧弱。
歯内療法に関する保険点数は世界的に見ても非常に低く、時間をかけすぎると採算が合わなくなるようです。
歯内療法の考え方はここ数十年殆ど変っていません。ですから基本に忠実に行うことがまず一番大切です。しかし器材に関してはどんどん進化しています。これらを組み合わせることにより、歯内療法を成功に導くことが可能になると考えています。
トライオートトライオートは回転数とトルクをコントロールすることができ、Ni-Tiファイルの性能を完全に引き出すことが出来ます。 |
エンドウェーブ第3世代のNi-Tiファイルで、柔軟性と穿通性に優れ、必要最小限度の切削量で済ますことが出来ます。 |
sec1-0回転ではなく0.4mm幅の上下運動をすることにより、閉鎖した根管に対するアプローチが可能な症例も増えました。 |
ジロソニック超音波洗浄によるキャビテーション効果により歯の中が非常にきれいになり、神経の取り残しを防ぐことが出来ます。 |
歯科用炭酸ガスレーザー歯の形態が複雑な時など、レーザー光線の拡散性と蒸散力を利用して器具の届きづらい歯の根の先を殺菌することが出来ます。 |
拡大鏡、ヘッドライト拡大鏡は精密な作業が可能となり、ヘッドライトは通常の歯科用ライトでは暗くて見えにくいところもくっきり見ることが出来ます。 |
歯内療法は、万能な治療ではありません。可能性は低いですが、本来であれば抜歯しなくてはならないほど状態が悪い場合などは、完全には治らないこともあります。 しかし抜歯など外科的治療は最終手段と考えて、当院ではできるだけ歯を保存するように努めています。そのため治療回数が少し長くなることもございますので、ご了承ください。